読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

バドミントンのフットワークの構成要素(1) スプリットステップ(sprit steps)

アローラ!イエロー(@inahime_poke)です。

バドミントンのフットワーク、何も意識せずとも身についてるよ!って人が多いと思いますが、その構成要素に分けてみると発見があったりするものです。

今回はその第1回としてスプリットステップ(sprit steps)を見ていきます。

ネタ元はいつもどおり、BWFの公式指導マニュアル(“BWF Coaches Manual Level1”)。今回は49-56頁を特に参考にしています。

スプリットステップとは

その名の通り、足をひらくこと。

各ストロークの「スタート局面」で使われます。動き出しのときに使うってことね。

スプリットステップの効用

The split step is used to help you:

  • link movements together;
  • change direction;
  • move off quickly in response to your opponent’s shot.

引用元:“BWF Coaches Manual Level1” p.53

つまり、動きと動きの継ぎ目に使うことでスムーズな移動が可能となり、方向転換もしやすくなり、相手のショットに素早く対応できるようになる…ということです。

スプリットステップの3つのタイプ

以下の3タイプがあります。

  • 真横
  • 利き手側の足(右利きなら右足)が前
  • 利き手側の足(右利きなら右足)が後ろ

真横(side by side)

f:id:or_chard:20170412114958p:plain
画像出典:BWF 公式動画

左右の足を真横に開きます。

全てのエリアをある程度均等にカバーできるのはこのタイプ。

そのため、この「真横」をまず習得してほしいところ。

「足じゃんけん」の「パー」を覚えてもらうといいですね。「ケンケン」の「パ」でもいいです。とにかく足を真横に開く。

特にサイドへの動きに強くなるので、シングルスでスマッシュを待つときはこの「真横」がオススメかと。

他方、足を横に開いているため、縦方向への動き出しは多少遅くなります。

利き手側の足が前

f:id:or_chard:20170412115023p:plain
画像出典:BWF 公式動画

右利きなら右足が前…ということになります。

相手の前への返球をおさえにかかるときはこのタイプ。反面、後方へ動くときにはピボットを使って右足を引いてくることが必要になります。

パッと思いつく用途はこんなとき。

  • こちらがヘアピンを打って、相手の次の返球も再びヘアピンだと読めているとき
  • こちらがスマッシュを打って、甘くなった相手の返球を狙うとき

「足じゃんけん」の「チョキ」の形に近いかな。サイドへの動きは多少弱くなります。

利き手側の足が後ろ

f:id:or_chard:20170412115034p:plain
画像出典:BWF 公式動画

右利きなら左足が前…ということになります。

相手の後ろへの返球をおさえにかかるときはこのタイプ。反面、前方への動き出しはやや遅れ気味になります。

パッと思いつく用途はこんなとき。

  • 相手のバック奥に追い込んで、ハイバックからのクリアーを読むとき
  • こちらがドロップやヘアピンを打って、相手のネットリフト(ロビング)を読むとき

デンマークのビクター・アクセルセンのような、リアコート(コート後方)からの強打が持ち味というプレーヤーは比較的多く使ってます。

バック側からストレートにヘアピンを打ったアクセルセン選手が、チェン・ロン選手のネットリフト(ロビング)に備えて、左足を引いたスプリットステップを使っているシーンです。

この直後、アクセルセン選手は実際にフォア奥にジャンプしてスマッシュを打っています。

f:id:or_chard:20170412131851p:plain
画像出典:BWF 公式動画

それでもこのタイプのスプリットステップを見かける機会は、他の2つのスプリットステップに比べると登場回数は少ないけどね。覚えといて損はないよ。

3つのスプリットステップの使い分け

大雑把に言っても人間がバドミントンをするとき2本の足で8方向(前後左右4方向と斜め4方向)に動かなければなりません。

全範囲への動き出しに対する単一の最適解はないので、場面に応じた使い分けが必要になります。

そして使い分けをしようと思ったら、ある程度次のショットが予測できないといけません。そこで「慣れ」「経験」がモノを言うということになる、というわけです。

Note that there is no split step that can be performed which will allow the player to move off equally in all directions. With experience players learn to land their split step in a way that allows them to cover the most likely replies.

引用元:"BWF Coaches Manual Level1" p.53

意識的かどうかは置いといて、上級プレーヤーはこれができていますよね。

2017年の全英選手権の女子シングルス決勝戦の動画を貼っておきます。青のユニフォームのタイ・ツー・イン選手(台湾)の足だけに注目してみましょう。きっと発見があるはず。

あわせて読みたい

つま先の向きによって、ある程度動き出しをはやくすることが可能です。

また、バドミントン界の有名サイト「バドミントンアカデミー」さんにも、このスプリットステップ的な解説があったので載せておきます(「リアクションステップ」の項です)。

とてもわかりやすいので、こちらもあわせて読んでほしい!

>外部リンク:フットワーク|バドミントンアカデミー

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~
f:id:or_chard:20160717191054p:plain