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示範の位置はそこであってる?

アローラ!イエロー(@inahime_poke)です。

前回は指導を受けるプレーヤーを念頭に置いて示範について書きましたが、今回は指導者側を念頭に置いて示範について書いていこうと思います。

学んだこと

はい、突然ですが質問です。「右手を挙げる」という動作を示範するとします。

指導者であるあなたが、子供たちに向けて「右手を上げる」という動作の示範をするとき、一般的に言って最も効果的な示範はどれでしょう?

  1. 子供の正面に立って右手を挙げる
  2. 子供の横に立って右手を挙げる
  3. 子供に背を向けて右手を挙げる

これ、日本体育協会の公認上級指導員の養成講習を受けたときに、スポーツ心理学の中で講師の人から投げられた質問でした。

>関連:バドミントンのコーチにも公認の資格があるから、それを取得することにした

これ、実は3が最も効果的らしいんですよ!!

次善が2。でも、ついつい1をやっちゃう人って多いんじゃないでしょうか。

正面に立って右手を挙げると、プレーヤーから見て左側の手が挙がってることになりますよね。頭の中でレンダリングというか、置き換えが必要です。

模倣の対象を見る

頭の中で置き換える

模倣する

という3つの段階を踏むことになります。一度頭の中で変換されることで複製の精度が落ちる。

まだ「右手を挙げる」という単純な動作であればいいのですが、これがバドミントンの各種ストロークやフットワークのような複雑な動作になると、「頭の中で置き換える」という工程が明らかに邪魔になってくる。

おもしろい実例があった

今日おもしろかったのは、幼稚園児に対して示範をやったときのこと。

前のネットリフト(ロビング)の基本動作をやっていたんです。フットワークも混ぜながら「左足→右足→ヒッティング」という動作をしました(右利きの場合)。

これを正面の位置から示範して幼稚園児が模倣していたんですが、正面の位置からこの動作を示範すると、3名全員が見事に「右足→左足→ヒッティング」という動作をしたのでしたw

小学生でさえ、正面に立って示範をやってもある程度は模倣できることが多いため、「示範は正面ですべきでない」ということをあんまり実感したことがなかった。

しかし、対象を幼稚園児にすることで「実は頭の中で置き換えるという1ステップが邪魔になっている」ということが浮かび上がってきます。いやあ、いい発見でした。

小学生ぐらいになってくると「頭の中で置き換える」という処理ができるのかもしれないけれど、その処理をしなくてすむならしない方がいいってこと。示範するなら模倣対象と同じ方向で。

正面からの示範のメリット

とはいえ、正面からの示範もデメリットばかりではありません。メリットとして「反応を見ることができる」ってのを挙げることができます。

子供たちに背を向けると、模倣がうまくいっているかどうかがわからないけれど、正面に立つことで示範がうまく模倣できているかどうかがわかる。

なので、横や正面からの示範も組み合わせるべきでしょう。

ちなみに横で示範する効用は「頭の中で置き換えが不要」かつ「反応を見ることができる」という点に求められる。反面、大勢を相手にしたときの示範には向かない。

…こうやって学んだことが実践の場で実感できるというのは嬉しいものです。

でも指導者としての力量は全然足りてないということも実感している日々。この事実を突きつけられるのはわりとキツいけどわかってたことだからね。一歩ずつでも精進。。

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~
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