読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

バドミントンにも4種類のグリップの握り方があるって知ってた?

羽根(バドミントン) 羽根(バドミントン)-ワンポイント技術論

俺は知らんかった!!!!!!11!!1!

…アローラ!イエロー(@inahime_poke)です(最初のは何

ぼくはバドミントンを初めてもうすぐ12年になります。他の多くのプレーヤーと同じように、ぼくも最初の頃はグリップの握り方がわからない!というところから始まります。

見ていると、ぼくみたいな中級クラスの市民プレーヤーレベルでも結構グリップの握り方はマチマチです。いわゆる「ウエスタングリップ(panhandle grip)」の人も一定数いてます。それでも器用にやってるから驚くんですが、じゃあいわゆる「イースタングリップ」がいつでも正解かというとそういうわけでもなさそうなんです。

BWFの公式指導マニュアルによると、バドミントンのグリップの握り方は4種類あるんだそう。

というわけで “BWF Coaches Manual Level1” 79-83頁をネタ元にしつつ、早速グリップの握り方について見ていきましょう。

基本の握り方(basic grip)

いわゆる「包丁握り」のこと。人差し指と親指で「V」の字を作ってグリップを握ります。残りの3本の指も人差し指側につけてしまいましょう。このとき、グリップと「V」の間には「遊び」の空間があるといいです。手の小さな小学生でなければ指1本ぐらいは入るはず。

f:id:or_chard:20170209173055p:plain
出典:BWF 公式動画

チェックポイントは「V」の位置ですね。bottom of the “V” すなわち、親指と人差指のつけ根が図の通りの場所にあればOKです。ぼくは位置が少し違ったので、現在グリップの握り方を絶賛修正中です()

f:id:or_chard:20170209173130p:plain
出典:"BWF Coaches Manual Level1" p.80

basic gripの使い所

このグリップはその名の通り「基本的な握り方」なので、普段はこれを使うといいでしょう。

特にスマッシュ、カット、クリアーのようなオーバーヘッドストロークや、ドライブなどプレーヤーと同じ高さの球を打つのにも向いているといえます。また、ちなみにフォア、バック問わず使用可能。

サムグリップ(thumb grip)

バックハンドの基本的な打ち方の1つ。ラケットのグリップをよく見てみると八角形であることがわかります。その最も長い辺の部分に親指の腹をベタづけする打ち方です。

チェックポイントは親指の位置ですね。

f:id:or_chard:20170209173154p:plain
出典:"BWF Coaches Manual Level1" p.81

thumb gripの使い所

バックハンドで体の前にきた球を打つときに使います。

具体的には、ネット(ヘアピン)、ネットキル(プッシュ)、サーブ、ドライブをバックハンドで打つときですね。

ただ、この親指のベタづけの「サムグリップ」だと、フォアハンドといちいちグリップを握り変えないといけないというのがちょっと難点。だから次に紹介する「コーナーグリップ」を個人的にはよく使っています(この辺は好みだと思いますが)。

コーナーグリップ(corner grip)

バックハンドの基本的な打ち方の1つ。親指の腹をベタづけしない打ち方です。最初に紹介した「基本的な握り方(basic grip)」をベースとして、八角形になっているラケットの角っ子の部分(corner)、つまり最も狭い辺のところに親指をずらす打ち方です。

さっき挙げた「サムグリップ(thumb grip)」と比較すると、「基本的な握り方(basic grip)」から親指を少しずらすだけで使えるというのが魅力的です。親指を人差し指側にずらします。

チェックポイントはやはり親指の位置ですね。サムグリップの親指の位置と比較してみてください。

f:id:or_chard:20170209173310p:plain
出典:"BWF Coaches Manual Level1" p.82

corner gripの使い所

バックハンドで自分の体の近く、あるいは少し後ろの球を捉えるときに使います。

具体的には、ドライブ、レシーブ、クリアー、スマッシュ、カットをバックハンドで打つときですね。

トップ選手を見てると、ハイバックで入るときなどはこの握りの人が多いんじゃないかなーと思います。BWF公式マニュアルが推奨してるのは「体の前はサムグリップ、横と後ろはコーナーグリップ」なんだけど、使い分けがややこしすぎるのでぼくは全部コーナーグリップでやってます。

ただ、ぼくの場合ハイバックだけは違うグリップです。それが次に紹介する4つ目のグリップ。

ウエスタングリップ(panhandle grip)

研究用の優れた英和辞書として定評のある『リーダーズ英和辞典』によると、panhandleってのは「フライパンの柄」のことらしい。

つまり「フライパン握り」ってこと。いわゆる「ウエスタングリップ」のことですね!バドミントンの初心者ってほぼ間違いなくウエスタングリップで打とうとするんです。ぼくもそうでした。

イースタングリップを身につけてもらうために「フライパン握りじゃなくて包丁握りですよー」って指導する人がいてますが、あれはズバリその通りだった、というわけです。

チェックポイントは「V」の字で握ったときの、親指と人差指の交差する位置です。以下の図のようになっていればOK。

f:id:or_chard:20170209173326p:plain
出典:"BWF Coaches Manual Level1" p.83

panhandle gripの使い所

フライパン握りだと、「回内と回外」ではなくて「伸展と屈曲」で打とうとしてしまい力が伝わりにくいうえに、バックハンドの捌きも難しくなる。だから基本的に「悪い例」として用いられる「ウエスタングリップ」ですが実はこれも優秀なグリップと化す場面が2つあります。

1つはフォア側で自分の体の前の球を捌くとき。つまりネットキル(プッシュ)などが該当します。ウエスタン気味のグリップの人ってやたらフォア前だけ強い…という例は身近にもいるんじゃないでしょうか(そういう人は大抵バックハンドが弱いですが…)。

もう1つはバック側で自分の体よりも後ろにきた球をさばくのに向いています。「ハイバックが苦手」という人はとても多いですが、じつはこの「フライパン握り」を使うとちゃんと飛んでくれます。

マジかよって人のために原文載せておきますね。

The panhandle grip is used for : backhand strokes when the shuttle is well behind the player (e.g. backhand dropshots)
出典:"BWF Coaches Manual Level1" p.83

補論:グリップの長さ

以上、4つのグリップについて見てきました。最後にもう1つ「グリップの握り」に関連した事項を。

バドミントンをやっていると「グリップを長く握る」か「グリップを短く握るか」という点で悩むことがあるかもしれません

長く持てば遠心力がはたらいて強いショットが打てるけれど、その分操作性には劣る(作用点が遠くなる)。短く持てばその逆。操作性は良くなるけどパワーが劣る。

これは野球と同じですね。短く持てばバットの芯にあたりやすくなるけど飛距離は出にくい。長く持てば飛距離は出やすくなるけどバットの芯に当てるのが難しい。だからホームランバッターほどバットを長く持っています。

また、グリップの長さと同様に考えることができそうなのが、5本の指の使い方です。

「人差し指+親指メインでラケットを握っておいて、インパクトの瞬間だけ中指+薬指+小指を握り込む」という場合と「中指+薬指+小指メインでラケットを握っておいて、インパクトの瞬間だけ人差し指+親指を握り込む」という場合とが考えられます。

前者は回転半径が小さくなって作用点が近くなるので、クロスネットのような繊細なショットに向いている。後者は回転半径が大きくなって作用点が遠くなるので、クリアーやスマッシュのようなパワー系のショットに向いている。…といえるでしょう。

グリップも奥が深い!

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~