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バドミントン界で将来必ず起こる2つの大きな変化

アローラ!イエロー(@inahime_poke)です。

バドミントン界で、近いうちに2つの変化が起こるとぼくは考えています。その2つはバドミントンという競技の質を変えてしまうでしょう。

過去にあった2つの大きな変化

本題に入る前に、過去にも目を向けておきましょう。過去にはバドミントンという競技の質を変えるほどの2つの大きな変化がありました。

ラケットのイノベーション

過去にあった大きな変化の1つ目はラケットのイノベーションです。

昔、ラケットは木製でした。バドミントンの公認上級指導員の養成講座にいったときに、天理大学で昔のラケットを見せていただいたことがあるんですが、いまよりもだいぶ重かったです。

で、さらに驚くことに、ラケットのフレームが変形しないように防止用の木枠があったんだそう!雨に濡れたりするとフレームの形状がかわって使い物にならなくなるんだとか。なにそれ怖い。

画像見つけたのでお借りします。

木製ラケット
出典:http://www.geocities.jp/kawatakabad/so-woodracket/woodracket.htm

開発が進むに連れ、カーボン素材を始めとする金属類が使用されるようになっていきます。最初はシャフトからカーボンに変わったみたいですね。過渡期においては上級者向けだけにカーボンシャフトが投入されていたようです。木のラケットの時代を知るぼくの母親によると「1年生は木のラケットを使え」という謎の縛りがあったらしい。おそらくこれは「カーボンシャフトは贅沢品」という過渡期の観念の残滓ではないかと考えます。

…話が脇にそれてしまったけれど、ともかくラケットの軽量化によって、「弾く」ようにスイングしてもちゃんと飛距離を伸ばし、コントロールもできるようになりました。ラケットの変化による技術的な意味合いでの変化は相当大きかったといえます。

ちなみにヨネックスが国産として初の金属製ラケットを導入したのは1968年のことだそう。今日のスピード感あるスポーツとしてのバドミントンが生まれたのは、この「ラケットのイノベーション」という点を抜きには語れない。ありがとうヨネックス。

ラリーポイント制の導入

過去に起きた大きな変化の2つ目は、ラリーポイント制の導入です。最近バドミントンを始めた人には信じられないかもしれませんが、10年ほど前まではサーブ権を持っていないと点数がはいらなかったんですよ。ぼくがバドミントンをはじめたときはギリギリ旧制度でした。だからぼくはちょうど過渡期の時代を知っています。

サーブ権を持っていない側のプレーヤーがラリーを取るとサーブ権をゲットできる。サーブ権を持っている側のプレーヤーがラリーを取るとポイントが1点はいる。「ラリーポイント制」ではなく「サービスポイント制」だったわけですねー。

つまり、どちらかが2連続以上ラリーを取らないとポイントがまったく入らない。下手すればどこまでも試合が長期化します。また、どちらかが集中力や体力を欠いて連続ポイントを取られだすまでは、消耗戦だったわけです。

しかしラリーポイント制の導入によって、試合時間は短縮化されました。いまではトップレベルでも長くても1時間半ぐらいかな。最長記録は2時間42分らしいですが()

時間の短縮化によって、必要な体力レベルもやや緩和されたといえます。ちょうど過渡期のあたりでベテランだったピーター・ゲード選手などは、ラリーポイント制の導入によって息を吹き返しました。

今後間違いなく起こる2つの変化

11点5ゲームの導入

これ、卓球などがすでにやってますよね。21点ゲームと言いながら「15オールからが勝負」みたいに言われることもしばしばあるように、序盤戦はイーブンぐらいで持っていければいいや、という試合も結構あるわけです。

また、11点のインターバル前には11-4で勝っていても、最終的には21-18の接戦で辛勝した場合、ゲームの後半だけ見れば相手側の方が優勢だったこともわかります。だったらその2つ、わけちゃったほうがいいのでは?と考えることも可能です。そこで11点ゲームを導入しようという話らしい。

11点5ゲームが導入されると、「スタミナよりも、強打とスピードとテクニック」という風に変わっていくことになります。消耗戦よりもスピード感ある展開が重視されるということ。今までは最低でもトータル42点取らないと勝てなかったけど、11点5ゲームなら最低33点で済むからね。ソースはどこだったか忘れたけど、リー・チョンウェイ選手は11点5ゲームになれば自分はまだやれると言っていたそう。

個人的には、大きいラリーでじっくりジャブを打ってシングルスを戦いたいので、この変更ないほうが嬉しいなあ…()

実はバドミントンでも、一部の下部大会や他国のプロリーグでは11点ゲームが試験的に導入されています。 BWFの会長が意向を変えない限りは東京オリンピックのときには導入が済んでいることになりそう。

人工シャトルの導入

いつになるかはわからないけど、こちらもいつか必ず変わること。水鳥の羽根を使ったシャトルは、人工シャトルに取って代わられます。

バドミントンのシャトルってコストかかりまくりなんですよね。ぼくらのレベルですら、21点3ゲームしただけで4球前後は使います。すぐに壊れるからシャトル代がバカにならない。公立の中学校や高校に行くとそりゃーひどいもんですよ。1か月に集められる部費の金額には上限があるから、ボロボロの弾丸のようなシャトルを使って練習せざるを得ない。

バドミントンはシャトルにコストが掛かりすぎなんですよ。こんな状況を変えなければいけないということで、開発に乗り出してるメーカーもある様子。ミズノとかいっとき力入れてたけど今どうなってるんでしょうね。とりあえずここはブルーオーシャンなので、ヨネックスの独壇場を打破するならこういうところもあるよ!…とか言っときます()

あと、そもそも水鳥から羽根をむしり取るってのが生命倫理の観点から言ってあんまりいいものでもなさそう。

さて、シャトルが変わればシャトルの飛び方も変わります。飛び方が変わればゲームの質が変わります。水鳥のシャトルからあまりにも乖離しているとユーザーが離れかねないので、出来る限り現行のシャトルに近い形で人工シャトルが流通することになるとは思いますが、それでも変化することは間違いないでしょう。

どう変化するかまでは予測できませんが「どうせならよく飛ぶシャトルを作ろうぜ」ってことになってしまったら、スマッシュの最高速度だって上がってしまう。そうなるとますますパワー偏重のバドミントンになっていくんじゃなかろうか…と思ったりするわけです。

補論:今後起こりそうな2つの変化

ここからは「こんな未来がくるかも」というお話。上に挙げた2つよりはやや蓋然性の低そうなものをここで紹介。

デジタルの導入

1つは現場へのデジタルの導入です。これは競技だけでなく運営側にも同じことがいえます。たとえば、mintonという大会エントリーサービスがすごい!という記事を書きましたが、あれもそうですね!

試合中もやっぱり同じこと。コーチ席には電子機器持ち込み禁止なんですよ。携帯電話がなった時点でアウトです。いつまでそんなアホらしいことしてるんでしょう。バレーボールとか思いっきりタブレットとか使って試合中に戦術の確認とかしてるけどな!?ちょっとは見習ってほしい。

プロスポーツ化

これもどうかわからないけど、プロスポーツ化する可能性も一応ありそう。

マレーシアとかインドとか中国見てると「ええなあ」とは思います。…が、現状S/Jリーグの集客数的にプロ化は厳しいのかなと判断せざるを得ない。有名どころで企業スポーツの枠をこえているのはトリッキーパンダースと金沢学院クラブ、それから自前のファンクラブ持ってるNPO法人のACT SAIKYOぐらいのものじゃないかな(アクトは西京銀行と不可分かもしれないけど、一応)。

プロ化するとなればファン層の拡大はさけて通れないけど、ファンが拡大するとなると人気取りのためにあの手この手…となってしまう。バドミントンがそういう姿に変貌するのは見たいような見たくないような。複雑なところです。

万物は流転する

直近の記事では突然別人のような記事を上げましたが、まあ言いたいことは「変わらないものなんてないんだよ」ってこと。変化してよくなることもあれば悪くなることもあるでしょう。

でも、何事であっても変化せずにはいられない。昔を懐かしむ暇があったら、変化したあとどう振る舞うかを考えるべきでしょうね。

もし11点5ゲームになったら、そのレギュレーションの中での勝ち方を考えないといけない。もし人工シャトルにかわったら、そのシャトルを使った勝ち方を考えないといけない。

そういう話でした。

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~
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