知的生産物のタイトル決定には、とことんこだわりましょう。

アローラ!イエロー(@inahime_poke)です。

ブログ書くとき、タイトル決定ってすっっっっごく大事だと思うんです。SEO的にどーたらこーたらとか、キーワードを詰め込んでーとか、そういうしょーもない話じゃなくて、もっと本質的なところ。

早速ですが発問です。ブログ、あるいはブログに限らなくてもいいですが(例:課題レポート)、何かを書くときって、どのタイミングでタイトルを決めますか?

質問だけ投げておいて、続きは追記で…。

表題は宛名のようなもの

おもしろいことに、敵対的なタイトルを付けると、群がってくる人も敵対的になっちゃうもんです。

記事や小説を読んで、あるいはアニメや映画を最後まで見て、「なるほど、だからこのタイトルだったのか!」と納得できるかどうかは、名作たる基準の1つだと思います。タイトルも大事な要素なの。京アニの作品だと『たまこラブストーリー』とか『聲の形』とかは、EDの手前、最後の最後でどーんとタイトルが出るんですよね。あれを見た瞬間に「ああ、このタイトルは作品内容に相応しいものだったな…!」と感嘆せずにはいられません。

タイトル決定の重要性について、ぼくが心酔するショーペンハウアーも、同じ旨のことを言っています。

書名は手紙のあて名にあたるべきものであるから、先ずその内容に興味を持ちそうな読者層に、その書物を送付する目的を持つもののはずである。だから、書名は独自の特徴を備えるべきである。また短いことが書名の生命であるから、きわめて簡潔で含蓄豊かであるべきで、その上なるべくその本の内容に対して花押の役を果たさなければならない。したがって冗長な書名、何一つ特徴のない書名、曖昧不明瞭な書名、あるいはそれどころではなく内容を誤った見当はずれの書名はいずれも、つたない書名である。ことに見当はずれの書名をつけられた本は、あて名を間違えられた手紙のような目にあいかねないのである。
引用元:ショウペンハウエル『読書について』(斎藤忍随)、33頁、岩波文庫、1960年。

あー、いてますよね。なんか毎回やたらブログタイトルが長い人!(自戒

ぼくなんかは、なが~いタイトル見てると「うーわ読む気しねえ」って思うわけです。ラノベのやたらタイトル長いやつとかは「書名は短いものだ」というのを逆手に取ってるんだろうと思うし、それはそれでおもしろいけど、やっぱり簡潔にこしたことはない。

あるいは「初心者は〇〇を読め!」みたいなタイトルとかも、それだけで読む気なくなるよね。おまえ上から目線で何様やねん、みたいな。

ぼくが「あー、タイトル失敗したかなあ…」って思うのはこの記事ですね。

検索の何ページ目を見ても同じことばっかり書かれてる。パクリ記事がパクリ記事を呼ぶ。そんな状況に我慢できなくて、まとめサイトの管理人に宛てて書いたつもりだったんですけど、タイトルがよくなかったんでしょうね。なんかコメント欄に色んな人が来ましたw 想定してなかったような層の人達が来たのでちょっと驚きました。なんか豚呼ばわりされましたしwwwwwブヒィwwwwwwwww

…ま、失敗はしたかもしれませんが後悔はしていません。記事内容を撤回するつもりもないしタイトルを改変するつもりもない。よく豊崎愛生さんが同じ旨のことを言ってると思うんですが、あのときの自分にしか、あのタイミングでしかできなかった表現だと思います。

とはいえ今後の方針を決めるのにはいい薬でした。ミミッキュの記事の反響があったから、さっき引用したショーペンハウアーの一節を改めて思い出すことができましたからね。

「表題決定」という入試問題がある

ぼくは大学入試の勉強も、まあそれなりにはやりました。特に英語は結構力入れてました。で、2次試験の勉強とかしてると、「表題決定」って形式の問題に出会うことがあります。特に昔の入試問題とかでは遭遇率が高くなる印象があります。

速読重視で内容の薄い文章も多い昨今の入試問題と違って、昔の入試問題には結構こってりと濃い文章が出てくるんですよね。日本語で読んでも難しい、みたいな内容。で、最後の設問に「以下の選択肢から適切な表題を選びなさい」って問題が出てきたりするわけです。文章の内容をよーく理解していると、自ずと選択肢から正解は絞られていくように作られているんですが、こってりと濃い文章だとなかなか難しかったりする。

作問してる側からすると、この「表題決定」を正解できるかどうかで、問題文をしっかりと読解できていたがだいたいわかるんだそうです。それだけ「タイトル」というのは文章や作品の本質的なところを抽出し、簡潔に表したものであるべきだということです。

タイトルにもあなたの個性がにじみ出る

さて、冒頭の発問に戻ります。

みなさん、どのタイミングでタイトルを決めますか?

これについては「ズバリこれが正解」ってのはないのかもしれません。

ただ、ぼくの場合に限っていうと、大抵の場合は書いた内容を踏まえて、最後に決めます。書き終わったものを読み返して「よし、こうしよう」って感じですね。概ね以下の工程に沿って書くことにしています。一番最初にタイトルを決めることはめったにありません。

  1. なにについて書きたいかをハッキリさせる(それがないときは記事を書かない)
  2. 文章の骨組みを決める
  3. 書く
  4. タイトルを決める

あらかじめ「どんな人に読んでもらいたいか」「なにに問題意識をもって書くか」「結論はどうするか」ってのは概ね2工程目(文章の骨組みを決める)までの段階でハッキリします。タイトルの「素案」みたいなのはこのとき概ね決まってるんですが、世に送り出すものに整形するタイミングは、最後の最後です。

タイトル決定1つにしても、著者の顔が、著者の個性が見えてきます。

  • 読者を煽る
    まだ東京で消耗してるの?」とか抜群に煽ってるし、主張したい内容もブログタイトル見ればだいたいわかるから、ほんと良く出来てるよなあって思います。
  • 口語っぽい
    Keiさんに寄稿していただいた寄稿文「好きなことで生きたいから大企業を辞めたけど一度も後悔したことないよ」は、ぼくがつけなさそうなタイトルです。でも確実に一定の層には訴求力があります。好き。
  • 複合的な意味(例:AMALGAME

    名前の由来について、これは融合という意味のamalgamとgameを掛け合わせたものです。ゲームと「今まで繋がらなかったなにか」を掛け合せ、今までにない新たなサービスを提供することを目標としています。
    引用元:https://amalgame.jp/contact/

ぼくは、たくさんの人に読まれなくてもいいから刺さる人にはとことん刺さるタイトルにしたい。タイトル決定にはこだわっていきましょう。

さーて、この記事のタイトルはどうしようかな。

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~
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