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ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

【バドミントン】スマッシュを「腰の回転で打つ」とはどういうことか?

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こんにちは、イエロー(@inahime_poke)です。

バドミントンやってると、「スマッシュを速く打つにはどうすればいいんだろう?」って疑問に思うことがありますよねー。

 

「スマッシュを速く」というと、腕の筋トレとか、スイングスピードとか、回内運動とか、どうしても上半身に意識が向いてしまいがちです。しかしそれだけでは不十分です。腰の回転を使いましょう。

 

この記事のテーマ:「腰の回転を使って打つ」とはどういうことか?

腕は「遅れて」出てくる

えー、以下の図をご覧ください。野球のピッチャーの投球動作における水平速度を表したものです。くっそ手作り感出てる() 

f:id:or_chard:20161020224455p:plain

速度というのは、厳密に言うと水平速度のことです*1。上の図から以下のことがわかります。

  • まず、つま先が最高速度を記録し、次第に減速します
  • 次に、が前にグッと出てきます。
  • 腰に少し遅れて、最後にが出てきている。

 

つまり、身体が「足→腰→腕」の順番に動いているということです。腕が出てくるのは一番最後。大谷翔平投手の投球フォームを参考にしてみましょう(動画では途中からスロー再生)。


投手 大谷翔平のピッチングフォーム1(スーパースロー)3塁側より

 

もちろんこれ、バドミントンでも同じ考え方ができますね!!

ちなみにバドミントンの場合は、「足→腰→腕→ラケット」と、もう1要素追加されます。

 

なぜ、「回転」の力が必要なのか?

しつこいですが、理想的なストロークは足→腰→腕の順に動くわけです。

腕の部分(肘)が出てくるのは最後の最後。

 

身体の下から順番にエネルギーを増幅させて、腕、そして最後にラケットに伝えるわけですよ!

腕だけに意識が向いてしまうと、「つま先→腰」が丸々ロスになってしまう。

だから、手打ちはダメ、「回転」の力を使おうって話になるわけです。

 

見てほしいのは、以下の模範実技動画。実技モデルはなんと小学1年生です。おそるべし…!


見よ!小学1年生のスマッシュ(ハイスピードカメラによるスローモーション)

 

どうすれば、回転の力を大きくすることができるか?

スポーツ科学の入門書では、3つの項目が挙げられている。

1つ目は軸足(右利きなら右足)をしっかり蹴ること。それと同時に骨盤を左回転させる。

2つ目は着地した左足で、しっかりとブレーキをかけること。

3つ目は踏み込んだ左足の「内股をしめる」こと。これによって左回転の力が大きくなるのだといいます。

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谷本道哉編著、石井直方監修『スポーツ科学の教科書 強くなる・うまくなる近道』79頁、岩波ジュニア新書、2011年。

 

特に3つ目の「内股をしめる」ことで「腰が回ってるなあ」という実感ができるのではないでしょうか。これがコツです。

 

おわりに

先ほど引用した『スポーツ科学の教科書』から、幾つか章の中の小見出しを挙げておきます。たとえばこういうことが知りたい人にはぜひとも読んでほしい。バドミントン選手なら以下の4項目は必読です。

  • 無酸素運動は息をしない運動?
  • 肩甲骨ってなんで重要?
  • バネのある動きってどんな動き?
  • ストレッチをすると身体の何が変わるのか?

また、指導に携わる人は「身体とその動作の仕組み」を知っておくべきなので、なおさらこの本を読んでほしい

  • 運動生理学
  • スポーツバイオメカニクス
  • スポーツ栄養学

…など、いわゆる「スポーツ科学」の門戸を叩くのであればこの本がオススメ。大学生がやるようなガチガチのアカデミックな内容を、いい感じに噛み砕いたような内容になっているので、入門にはもってこいです。

 

巻末には文中で登場する文献の出典がまとめられているので、さらに読み進めたい人にとっても頼りになります。

 

 

…思いっきり文系やったけど、高校物理勉強せなあかんなあ(ボソッ 

 

きょうの ぼうけんは ここまで

イエローでした~

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*1:位置的に前に出るスピードのこと。肘の水平速度が上がるということは、肘が前に出るスピードが速いということを意味します。