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ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

人工知能が自我を持ちクローンが実用化されたら、人間はどうなるの?(アニメ映画『楽園追放』から考える)

ペン ペン-思索の果実

こんにちは、イエロー(@inahime_poke)です。

先週だったかな、NHKニュースでおもしろい特集を見かけました。

人工知能を使った新たなシステムは、無数にある可能性をすべて計算し、ホームラン、そしてヒットや凡退する確率まで予測してくれるのです。例えば4回裏、ワンアウトランナーなしの、この場面。
バッターのゴメス選手の、この時点での打率は2割5分台。人工知能は、これを上回る33%の確率でヒットが出る予測しました。実際の結果は、ヒットとなりました。

引用元:人工知能でメダルを目指せ|特集ダイジェスト|NHKニュース おはよう日本

 

蓄積された膨大な量のデータベース(ビッグデータ)から、その場に応じた文脈でデータを取り出して、より蓋然性の高い未来を予測するわけですね。捕手のリードなんかも人工知能を使えばより適切なものができるでしょう。すごいです。

 

データの処理という点で、もはや人間ではコンピューターに敵いません。

  • 人工知能とクローンが普及した未来、人間はどうなるのか?
  • そもそも、人間ってなんだろう?

今日はちょっと未来の話を考えてみます。

 

人工知能にもできること

Googleを筆頭に、いま人工知能の開発が熱を帯びてきていますよね。

 

ぼくが幼い頃、AIといえば「ゲームの自動戦闘」を思い浮かべました。

 

ポケモンとかドラクエとかのゲームでは、AIが自動的に行動を選択します。そこにはAI特有の「クセ」がありました。そのパターンさえ把握してしまえば100戦100勝!*1

 

しかしいまや、将棋、囲碁、チェスなどのボードゲームでは人間を上回る成績を残しており、人工知能もかなり色んなことができるようになってきています。人間との主従は既に逆転しつつある。

 

データの処理

インターネットの登場によって、世の中には情報が溢れています。溢れすぎていてぼくたちはその中からその場で適切な情報を取捨選択しなければなりません。ネット上の情報はまさに「玉石混交」。

 

検索の上位にあるエントリーだって、必ずしも適切な情報を提供しているとは限りません。たとえばGoogleアドセンスの審査基準って、ネット上溢れている情報の大半が嘘っぱちでした。

www.tokiwa-grove.com

 

そんな膨大な情報を、正誤判断をしながら人間が全て処理するのは、もはや不可能です。データベースを解析して適切な結論を導くのは、もはや人工知能の役割になっていくでしょう。

 

文章を書く

人工知能が書いた小説がとある文学賞の一次選考を通過したというニュース*2は、記憶に新しいのではないでしょうか。

 

アップルが開発したSiriを見ていても思いますが、会話も概ね成立するレベルまでやってきましたよね。

 

マイクロソフトが開発した女子高生AIの「りんな」も今後の動向が楽しみです。人工知能は言語能力まで司るようになってきました。

 

『ソードアート・オンライン』では、「Web上で人工知能を育成する」なんていうクソおもしろそうな企画を立ち上げてくれています。

www.4gamer.net

 

もしかしたら、ぼくのこのブログだって、いま人工知能が書いているかもしれませんよ…?(それはない

 

芸術までも…!?

これにはびっくりしました。

先日、人工知能がレンブラントの完コピをやってのけたのです。

www.nhk.or.jp

 

模倣ができれば「アレンジ」に至るまであと一歩です。

 

だって、そうですよね?

 

スポーツだって芸術だって何でもいいんだけど、一流の人をいかにマネできるか。いかに盗んで自分のモノにするか。そこが大変な労力を擁するわけですよ。

 

その過程を終えてしまったのだから、既存のものにはなかった新しいものを生み出す日はそう遠くないと思うんです。

 

2045年問題。大量失業時代がやってくるのか…?

なんでもできちゃう人工知能さん。

人工知能が普及すれば、多くの人が失業するのではないかと言われています。

www.nhk.or.jp

  • 自動運転技術が発達すれば、タクシーやトラック運転手などは皆廃業です。
  • 言語を操るのであれば、多くのライターは廃業です。コールセンターだって同じ。
  • 「初音ミク」などと組み合わせれば、歌を人工知能がこしらえることすらできる。
  • 行政書士や司法書士、税理士だって安泰とはいえないでしょう。

たとえば、イケダハヤトさんのこちらの記事なんかは、とってもおもしろいinterestingです。

www.ikedahayato.com

「好きなことを仕事にする」のは「生存戦略」なんですよ。ここが、多くの人とズレていて興味深いです。

 

好きなことを仕事にする中で、ぼくは「身体」「リアル」が人間が生き残る1つの道ではないかと思っています。

 

人工知能にできないこと

「身体」を使う

単純に情報の処理能力と蓄積能力では、人間がコンピューターに勝つのが難しい時代です。「頭」がダメなら「身体」で勝負するしかない。

 

バドミントンを子供に直接指導できるのは、やっぱり人間だけなんじゃないかなと思うわけです。データの分析から「どこを直せばより良いフォームになるか」ってのがわかってくるでしょうから、人間と人工知能の共存になるんだろう。

 

しかし、「正しいフォーム」の見本を目の前でやってみせるのは人間です。そもそも人工知能がバドミントンのプレーヤーになることはできません。それゆえに「身体」が差別化のポイントになるかもしれない!ぼくはそう考えています。

 

まあ、それだってクローンがあれば克服されるおそれがあるんですけどね…。

  • リー・チョンウェイ
  • タウフィック・ヒダヤット
  • リン・ダン
  • ピーター・ゲード
  • 桃田賢斗

…と、歴代のトッププレーヤーのクローンが集まって「歴代レジェンドの戦い!」みたいなの、見てみたい気もしますww

 

未来の人工知能は、自我をもつかもしれない

たとえば芸術分野では「感情を持たないのだから人工知能から新しい表現など生まれない」と言われています。

 

もし、人工知能が「自我」を持ったとしたら、同じことが言えるでしょうか?

もし、人工知能が「情」を持ったとしたら、同じことが言えるでしょうか?

 

『楽園追放』が描いた世界

西暦2400年を舞台にした『楽園追放』というアニメ映画を知っていますか?

  • 肉体を捨てて電脳だけの存在となった「新人類」アンジェラ
  • 肉体を捨てない「旧人類」ディンゴ
  • 自我を獲得した「人工知能」フロンティアセッター

…以上の3者を中心に話が進みます。我々は「旧人類」なわけですねw

 

その中でも、数万回に及ぶ自動アップデートを重ねることで、自我を獲得した「フロンティアセッター」という人工知能は注目に値します。

見てもらったらわかるんですけど、頭には帽子をかぶっていますねw

初対面なら「ごきげんよう」と挨拶し、握手を求め、ギターを弾くんですよ!まるで人間!

 

物語の中盤から会話を抜粋します。

ディンゴ「なあ、あんたにとってさ、「好き」ってどんな感覚なわけ?」

フロンティアセッター回線に負荷をかけるノイズでありながら、同時に、プロセッサーの処理能力を活性化させる現象、と定義できます」

(中略)

ディンゴ「あんたと喋ってると、機械を相手にしてるって気がしない」

フロンティアセッター「私も、自我の獲得以来、本格的に人間と対話できたのはあなたが初めてです。現在、必要以上に発揮されている演算のパフォーマンスは、「おもしろい」と定義できます。

この言い回しがいかにも人工知能っぽいですが、「好き」「おもしろい」を理解してしまった人工知能は、ディンゴの指摘する通り、いまや人間と違わないように思えます。

 

もうひとつ。ラストのシーンから抜粋します。痛快なまでの虚淵節。

ディンゴ「なあ、フロンティアセッター。人類にだっていろいろある。どだい、人間の定義なんて結構曖昧なものなんだよ*3歌を歌って、仁義を通して、星空を夢見たあんたなら、もう人間でいいんじゃないか?

フロンティアセッター「そうでしょうか?」

ディンゴ「俺達が失い忘れたものを、誰よりも強く受け継いできたのは、あんたなんだ。だから胸を張っていってこい。いずれ旅先で出会ったやつには堂々と名乗ってやりなよ。地球人類の末裔だ、ってな。

 

このラストシーンでは、機械じかけの身体を持った人工知能が

  • 「自我」を獲得し
  • 「仁義」を知り
  • 「ロック」を愛し 
  • 「人類の末裔」として

ロケットに乗って地球を飛び立っていくのです。このシーンはなかなか感動的ですよっ…!!

  • 3D作品ならではの、迫力あるロボットの戦闘シーン。
  • そして想像を掻き立てられる未来のストーリー。
  • あと、アンジェラがかわいい!(自重しろ

 …素晴らしい作品です。何度でも見返す価値があります。

 

 

終わりに。人間とは何か?

ここで問います。人間とは何でしょうか?

いきなりこたえるのは難しいと思うので、2つの問いに分割しますね。

 

1つ目の問い

人工知能が普及した世界において、人間が人間たる要件とは何でしょう?

 

1つは「身体」ですね。だからこそぼくは、バドミントンをやることが未来の生存戦略だととらえている部分がありますw

 

しかし、やがて「身体」も人間たる要件から外れる未来がやってきます。

 

先ほど紹介した『楽園追放』の「新人類」アンジェラのように、人間が電脳世界に流れていくかもしれないのです。有り体に言ってしまえば「人間が身体を捨てる」ということ。その第一歩がVR技術ですよね。

 

VR技術が発展していった世界は、『ソードアート・オンライン』というアニメ(原作ライトノベル)で時代を先取りして体験することができます。フルダイブ技術ってこんな感じ!!みたいな世界。特に「スリーピングナイツ」の話はぜひ読んでほしいところ。

 

2つ目の問い

  • あなたは先ほど紹介したフロンティアセッターを「人間」と認めることができますか?
  • 機械じかけの身体をもち自我を獲得した人工知能は、「人間」と呼ぶに値するでしょうか?

 

ぼくは、ディンゴのように「人間でいいんじゃない?」って立場です。

 

だって、人工知能って結局は「人間」から生まれたものですよ。

 

学習の方法だって、人間の模倣をして成長してきている存在です。現状では人間なしで人工知能の発展はありえない。その名の通り、どこまでも人間に規定された存在です。

 

領域的に見てもそうですよね。芸術、文学、ゲーム、データ分析、会話、自動車運転、…。ぜんぶ人間のやってることの延長線上にあるものです。

 

だから、「人工知能に人間の立場が奪われる!」なーんて指摘は、そもそも的外れです。そもそも、人工知能だって人間みたいなもんですから。。

 

 

…ふと気になったからガーッと書いてみたけど、ちょっとおもしろいのでこの分野勉強しますw

 

おすすめの本とかあったら教えてくださーいb

 

 

きょうの ぼうけんは ここまで

イエローでした~

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*1:ポケモンで言えば「バトルハウス1000連勝」とかいうとんでもない記録をうち立てた人もいるぐらいですw

*2:http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3837/1.html

*3:電脳だけの存在となったアンジェラのような「新人類」が出現した世界において、「肉体の有無」がもはや「人間の定義」から外されてしまっていることに注意を要する。