リオ五輪メダル有力!意外と知られない日本バドミントンの強さ

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イエローですー。

 

リオ・デ・ジャネイロで開催される2016年の夏季オリンピック、いよいよ開幕ですね! 今回は、意外と注目されていないけれどメダル獲得が有力だと思われるバドミントンについて触れておきたいと思います。

 

 

大きな大会での好成績

メダルが狙えるようになってきたのは偶然ではない。10年ほど前に「ダブルスの神様」と呼ばれた朴柱奉さんをヘッドコーチにむかえてから、日本のバドミントンは世界の中でも急速に名乗りを上げるようになってきている。特に女子ダブルスは前回のロンドン・オリンピックでも銀メダルを獲得している。

 

全英選手権

例えば、最も格式高い大会と言われる全英選手権でも結果を残している。格式だけでなく、実際に大会のレベルもオリンピックや世界選手権より高い*2。つまり、バドミントンの大会の最高峰とも言える。ウインブルドンのようなもの。その大会において、5種目中3種目で決勝進出、2種目で優勝を果たしました。

 

これ、今年の出来事ですよ?

 

www.tokiwa-grove.com

 

スーパーシリーズファイナル

各種目の、世界ランキング上位8名だけが出場できる大会。テニスにも同じような大会があるよね(ATPワールドツアー・ファイナル)。錦織圭選手がこの大会に出場したとき日本では大きなニュースになった。

 

直近のこの大会で、バドミントンはなんと4種目5組が出場!!! しかもそのうち2種目で優勝を果たしている。繰り返すけれど、世界ランキング8位以内しか出れない大会だから、出場してるだけでも十分すごいわけ。つまり、こういうことです(敬称略)。

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…日本のバドミントン、すごくね?

 

錦織選手1人出場しただけでも大盛り上がりだったのに、バドミントンはこんな感じなんです。世界の上位8強にこれだけ名を連ねているということ。…すごくね?(2回目

 

出場選手紹介

はい、そんなすごい日本のバドミントン。どんな選手が出るのか見ておきましょう。

 

女子ダブルス:高橋礼華選手/松友美佐紀選手

世界ランキング:1位

 

文句なし、世界ランキング1位。オリンピックでも第1シード。ここぞのメンタルの強さ、タフな連続攻撃、大崩れしない安定感。高橋礼華選手は本当に凄い選手だと思います。ダブルスで憧れの選手です。ぜひ注目してみてほしい。

 

 

松友美佐紀選手は体格的なこともあってプレーに豪快さこそないものの、技術レベルの高さは眼を見張るものがあります。僕が高校生のときインターハイが大阪であったんだけど、そのとき初めて生でこの人のプレーを見たときのことを今でもよく覚えています*3

 

このペアの見どころは、なんといってもコンビネーション。2人は高校生(聖ウルスラ学院英智)のときからペアを組んでいて、ペアとしてのキャリアはおよそ10年。めっちゃ長い!これほど長いキャリアがあるからこそ、お互いのプレーが、お互いの気持ちが、うまく噛み合っていると思います。

 

高橋さんが後衛、松友さんが前衛という攻撃の形を、ハイレベルなラリーの中で作っている。いかにその形を作るか、バドミントンやってる人もやってない人もぜひ見てほしい。

 

今年に入ってからスーパーシリーズ(最上級の大会)6戦中3回の優勝。先ほど挙げた全英選手権でも優勝している。金メダル最有力候補と言っていいだろう。以下の動画の1ラリーをぜひ見てほしい。息を呑むようなレベルの高いラリー、見応えあります…。


2016 England Final Misaki MATSUTOMO/Ayaka TAKAHASHI vs TANG Yuanting/YU Yang

 

女子シングルス:奥原希望選手

 

世界ランキング:6位

最近一番メディア露出が多いのはこの人かもね。 

 

奥原希望選手を知ったのはこの人が高校生の時。大宮東高校ってあんまり聞いたことなかったのに、なんかすごく強い人がいて、しかも(廣瀬栄理子選手が決勝を棄権したとはいえ)全日本総合を高校生のときに制覇した、「スーパー高校生」だった。あとから知ったんだけど世界ジュニアでも優勝していた。

 

大きな怪我をして、名前聞かなくなったなあと思っていたものの、なんと怪我を乗り越えてA代表に復帰。復帰するやいなや、あっという間に世界ランクを押し上げていって、それが本当に凄かった。毎週のように世界ランクが上がってたんじゃないかってぐらいだった。あと、本人からリプ飛んで来たことがあってびっくりしたw 

 

去年の5月の発言です。今見返すと、「世界に挑戦」した1年3か月で本当に色んな結果を残して来られたんだなあと思います。かっこいいなあ。

 

守りの堅さばかり取り上げられるけど、個人的にはフットワークだったり、配球や仕掛けのうまさだったたり、ショットの多彩さだったりと、点を取りに行く能力にも長けていると思います。

 

見てほしいのは、ファイナルゲームの劣勢を跳ね返し、優勝を決めた瞬間のラリー。見てるだけで息が上がりそうになるぐらいの、ハードな、そして、長いラリー。これリアルタイムで見てたけど、ほんまに感動した…。


[HD] Final - 2015 Dubai Superseries Finals - Wang Yihan vs Nozomi Okuhara

 

女子シングルス:山口茜選手

世界ランキング:12位

女子シングルスはもう1人出場します!山口茜選手。バドミントンの町として有名な勝山で育った選手。今月のバドミントン・マガジンにはインタビューが載ってるんだけど、その中で「楽しむ」ことを忘れずに頑張りたいという旨のことを語っていた。

 

奥原選手がガチガチの王道だとしたら、山口選手はかなりトリッキーなプレーを見せてくれる、見ていて楽しい選手。ラリーが決まる1つ前、バック前から奥に1本ロビングを打ち、同じ所に返ってきたシャトルを、同じ体制から同じ打ち方で今度は前に落とす。画面手前の三谷選手の出足が1テンポ遅れているのがわかるでしょうか。こういうトリッキーなプレーが随所に見られるのが本当に見ていて楽しい。


2014 全日本総合バドミントン選手権大会 三谷vs山口

 

最近Twitter始めたみたいなんだけど、リプライ以外にツイートがほとんどなくて、数少ないツイートがこちらです。ちょっと和むww

 

男子ダブルス:遠藤大由選手/早川賢一選手

世界ランキング:8位

もうベテランと言っていい領域に来ているペア。コンスタントに成績を残し続けていて、いまでもやっぱり日本のトップダブルス。先述の通り、オリンピックよりもレベルが高いと言われる全英選手権において、4大会続けてベスト4以上。オリンピックでもメダル期待できると思います。

 

ナショナルチームのコーチである舛田圭太さんのコメントを見てみましょう。

決勝で敗れた男子ダブルス早川・遠藤ペアも最後まで戦ってくれました。
3度目の決勝の舞台でも残念ながら敗れて準優勝でしたが、2013年準優勝、2014年準優勝、2015年3位、2016年準優勝と4年間上位に入り続ける事はこの全英では本当に難しい事ですし、素晴らしい結果だと思います。
近年では彼のペア以外にここまで決勝に進んだ選手はいないと思います。

引用元:http://ameblo.jp/keitamasuda/entry-12138914641.html

 

見どころはなんといってもスピード感!男子ダブルスは目が追いつかないぐらい展開が速いです。バドミントン見たことない人に一番見せたいのは男子ダブルスかも知れない。遠藤選手(主に後衛)の力強い攻撃と、早川選手(主に前衛)の読みの鋭さ。

 

バドミントンのスマッシュって、初速が時速400kmをこえることすらある。そんな相手の攻撃を跳ね返しつつ、どこかで攻守逆転させて得点を取りに行く。そういうところもおもしろさの1つです。守りの堅さで言えば日本選手の中で頭2つ分ぐらい抜けてると思う。


H. Endo/K. Hayakawa vs M. Boe/C. Mogensen | MD SF Match 5 - Yonex All England Open 2015

 

男子シングルス:佐々木翔選手

世界ランキング:25位

佐々木翔選手は僕がバドミントンを始めたとき(10年以上前)から、すでに日本のトップ選手だった。その人が今でも日本の代表として一線級でプレーを続けているというそのことだけでも驚嘆に値する事実だと思う。40歳を超えても現役バリバリのイチロー選手みたいな感じ。

 

オリンピックをもって引退することが発表されているので、この大会が集大成ということになりそう。トマス杯などの国際大会を見ていると、ランキング上位選手相手対しても、粘り強くラリーを続けて、左利きフォア奥からの強力なスマッシュを叩き込むスタイルは変わらず。ジャイアントキリングに期待したいです(*´艸`*)

 

世界ランキング1位、チェン・ロン選手との試合。


2016 Thomas Cup | CHEN Long vs Sho SASAKI | Group A

 

混合ダブルス:数野健太選手/栗原文音選手

世界ランキング:15位

滑り込みでオリンピックを決めたペア。個人的に一番応援してる。スディルマンカップ(国別対抗戦)では、準決勝で2-2で回ってきたところ、見事に大金星を上げました。日本のスディルマンカップ準優勝はこのペアなしには語れない。

 

数野健太選手は男子ダブルスで出場する早川賢一選手と同じ出身。今年1年は混合ダブルスに主軸を移していて、その結果が実を結んだんだと思います。栗原文音選手はもともとシングルスもやっていた選手で、ダブルス中心の選手となった。そういうところに近いものを感じたので、前衛やるときのイメージになるからよく参考にしてる。

 

日本は長らくミックスダブルスが根付いていない状況になってしまっているけれど、これを機にミックスダブルスがもっとさかんになるといいなあって思います。攻撃のパターンにハマるとめっちゃ強い。BWFの公式実況の女の人をして What a interesting mix doubles pair!! と言わしめるほど。


Korea vs Japan | SF - VIVO BWF Sudirman Cup 2015

  

終わりに

バドミントンは、1年間の国際大会のランキングポイントの累計上位選手にしか出場権が与えられません。その意味では某競技のように「国内選考」とかいう不透明で恣意的な要素が介在しない。つまり、オリンピックに出る人たちは実績十分、実力十分ということ。

 

本当ならば桃田賢斗くんにも出てほしかったんだけどね。。

 

オリンピックのバドミントンの放送予定は smash and net.tvさんがまとめてくれているのでリンク貼っときます。

 

www.smash-net.tv

 

 

スピード感もあって、フィジカル要素も不可欠で、技術レベルがモノを言うラリー競技。対人競技だからゲーム性も高い。バドミントンって見てておもしろいよ!実際にプレーするともっと面白いよ!これを機にぜひバドミントンに興味持ってほしいなって思います。

 

日本人選手だけではなく、リン・ダン選手とリー・チョンウェイ選手の3大会連続決勝なんて可能性も大いにあるので、バドミントンファンはそっちにも期待したいところだよね(。>﹏<。)

 

オリンピック、楽しみにしておこう!

 

もちろん、メダル獲得となれば嬉しいんだけど、それよりもまずは選手たちが「ベストを尽くした」と言えるような大会になりますように。応援しています(*^^*) Good Luck!!です♪

 

では、今日の冒険はここまで。

イエローでした〜。

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*1:http://www.badminton.or.jp/olympic_rio/index.html

*2:オリンピックや世界選手権は国ごとに出場制限がある。例えば世界ランキング9位の中国選手は自分よりも上位に2名選手がいるため、リオ・デ・ジャネイロオリンピックに出場できない。中国の選手でさえなければ出場権を有していたにも関わらず、である。一方で全英選手権にはオリンピックなどのような出場制限がないため、実際の大会のレベルが最も高いと言えるのである。

*3:僕は選手としてではなく、線審として大阪開催のインターハイ参加しました()