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【バドミントン】僕は小学生のサンドバッグです

こんにちは。イエローです。僕はバドミントンをしていて、某チームのコーチとしても活動しています。

 

イエローコーチには他のコーチにないちょっとした特技(でも、しょーもない特技)があります。それは「小学生のサンドバッグになる」こと。

 

 

 

 

………

 

 

 

 

何言ってんだこいつ(AA略

 

 

あくまでも「小学生」を相手に想定したプレー

総論

「サンドバッグが得意」というのは、ブヒィィィィ!!!…みたいな話ではもちろんなくて(自重しろ 小学生のレベルにあわせたラリーをしてあげられる、ということ。

 

小学生に勝つのは簡単です。大人と小学生がシングルスをまともにやりあっても、小学生が得るものは多分少ない。それゆえ、ある程度相手のバドミントンのレベルに合わせてあげることが必要。

 

ここで大事なのは、あくまでも「小学生を想定したラリー」に近づけてあげる、ということ。

 

ほら、あれですよ。やたらと難しい言葉を使わず、出来る限り平易な言葉で噛み砕いて説明する、みたいなの。相手の知的レベルに合わせて話をするというのも結構得意な方だと思っているんだけど、それはバドミントンでも同じことでした。

 

僕が小学生の「サンドバッグ」になっていたときの貴重な証言があります。あのとき相手した子はラリーが長くて本当にしんどかったww

 

〇〇コーチとシングルスをやっていましたが、〇〇コーチが
時折、真剣に振られてしまうくらい、上手な球回しをしていたことです!
パッと見、体は華奢で細く小さく、パワーも無さそうなのに
いざコートに入ると、全身を使って、コート奥に追い込まれた
ところからでも、相手コート奥まで力強くクリヤーで押し込み
また心憎いばかりの鋭いカットで、〇〇コーチもラリー中、時折
笑顔が消えて、真剣に動く場面が見られるほどでした!
名前は失念してしまいましたが、きっと大阪、いや全国でも
上位にいける資質を感じる、素晴らしいタレントでした。

 

同じチームのコーチのブログより引用(伏せ字は引用者による)。

 

「手加減」感を出さない

「決めて当たり前」な球、「すごく甘い」球を上げて点数を決めさせて、「やられたフリ」をしても、これまた、子どもたちが得るものは少ない。

 

小学生は「茶番乙www」以外の感想を抱かないでしょう。「手加減された」と感じると不愉快な人もいるかもしれない。

 

つまり、「コーチから点数をもらう」ことではなくて「コーチから点数をもぎ取る」体験こそ、小学生にとって自信の源泉となるのだから、まずはそういうラリーを作らなければならない。

 

しかしこれ、実践するとなると意外と難しいんです…。

 

各論

フィニッシュの練習

相手をフォア奥に追い込んだならば、追い込まれたコーチ側はストレートの前に「少し甘い」球を出す。ちょっとしたチャンス球です。

 

その「少し甘い」球を無理に攻め急いで、ネットにかけたり、エンドラインを超えてしまったりする人って、かなり多い。

 

これはすごくもったいない話で、フィニッシュに至るまでのラリー運びで圧倒的優位に立っていても、肝心のフィニッシュでエラーが起きて失点してしまうと、自分としても「ガックリ」くる。相手は命拾いして息を吹き返します。

 

そこで、「少し甘い」球でミスが出た時には「もう1本崩し球を入れたらもっと楽に点が取れるようになるよ!」とか声をかけてあげる。

 

チャンスを逃さない。でも焦らない。その微妙なラインをモノにしてほしい。

 

次への準備

ネット前から、せっかくいいアタックロブを打って相手を追い込んでいても、次の返球に対する準備ができていないことが実に多い!

 

あるいは、自分がいいヘアピンや、いいカットを打って相手の態勢を崩しても、次の返球に対する準備ができていないことが(ry

 

相手は前の球を拾うのが精一杯で「苦し紛れにストレートの前にしか返せない」状態なのに、そのストレートの前を全く待てていない。気持ちの準備というより、体の準備ができていない。自分がいいヘアピンを打っても、右足を引いて後ろに戻っていたりする。

 

準備のできていない子に対しては「いませっかくいいショットを打ったんだから、甘い返球を狙っておこう!」と言ったりしておく。

 

長いラリーをする

普段子どもたちがやっている相手よりも1本、あるいは2本多く返球する。すると自然とラリーが繋がる。息も上がってきて、早くラリーを切りたくなってくるよね。それを我慢してラリーを組み立てられるようになっていってほしい。

 

これはレベルが上がれば上がるほど、トーナメントを勝ち上がれば上がるほど、競った試合になればなるほど、必要となってくる。サンドバッグの腕の見せ所です。

 

小学生の規格内のプレーをする

180cm近い長身のプレーヤーと試合をすることはまずありえない。

 

  • 小学生の頭上を抜けるようなショットなら、自分も頭上を抜かれてから返球する。
  • 普段ならハイバックで済ませる返球を、体を入れてラウンドから返球する。
  • ハイバックでストレートの奥に深く飛ぶクリアーを打たない(6年生の男子を除く)。

  

とはいえ、常にその子のレベルに一歩先んじたレベルのプレーをすることも重要。小学生と全く同じプレーをするなら、コーチが相手をする意味がない。

 

チーム内で1番手の子にとって「相手がいない」というのはよくある問題。その相手をするのも大事な役目です。山口茜選手は、勝山でOBを相手にプレーをしていたそうです。

 

www.fukuishimbun.co.jp

 

僕はこの記事にあるような「一時代を築いた黄金世代のクラブOB」みたいなレベルのプレーヤーではないけれど、やってることは多分同じ。昨日も言ったけど、うちのチームから全国大会出場者が生まれている。特に6年生のエースの子はチーム内で「敵なし」状態なので、サンドバッグの役割は大きいと思っている。

 

www.tokiwa-grove.com

 

 

 

「競った試合」を演出し、自信をつけてもらう。

 

 

 

それが僕の特技、でした。