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ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

大好きだったバドミントンから距離をとったときの話

ペン ペン-思索の果実 羽根(バドミントン) 羽根(バドミントン)-コーチのうわ言 羽根(バドミントン)-全国大会への道 プロフィール的なの

こんにちは、イエロー(@inahime_poke)です。

 

僕はバドミントンが好きです。中学生のときにはじめ、高校も「バドミントンの強いところ」を優先的な条件で選び、そして今はプレーヤーと某チームのコーチとしてバドミントンを続けています。

 

いまでこそ「バドミントンで生きていく!」とか言ってますが、バドミントンに対して前向きになれなかった時期もありました。それは、大学生の頃です。

 

今回は、大好きだったバドミントンから距離をとって、色んなことをしていた時期の話をしようと思います。

 

…あ、この記事長いです(

大学の体育会をたった3か月でやめた理由

高校まで、バドミントンをすっごく前向きにやってました。

 

もちろん大学でもバドミントンを続けるつもりだった。だから、合格が決まってすぐ、春休みから大学の練習に行きました。県の代表選手になるような人もいた。なので最初は「よし、ここでがんばろう!」と思えたのです。

 

しかし、たった3か月でチームから姿を消しました。その理由は大きくわけて2つあります。

 

バドミントンだけに、時間とエネルギーを使うのが嫌だった

1つ目がこれ。

ぼくは昔から「文武両道」をモットーにしていました。

 

でもね、大学の体育会に所属して、本当にバドミントンばっかりの生活になってしまった。夜は11時前に帰宅し、朝は6時半ぐらいに起きなきゃいけない。そして、大学の講義中はほとんど寝てる状態だった。 

それで単位だけそろえて卒業するの…?

そんな4年間にいったい何の価値があるのだろうか?

そもそも、大学に何しに来てるんだ?

…そう思った僕は、体育会のバドミントン部を辞める決意をしました。 

 

残念ながらチームは「そこそこ強い」「そこそこ好き」ぐらいのレベルの人間が多かった。「え?おまえらなんでバドミントンやってんの?」って何回も言いたくなった。

 

そもそも大学は学問の場である。高校までのように、与えられたカタログをモノにしていく点取りゲームではない。自らが主体的に、自らの知的好奇心に応じて探求していける場である。大学ってめっちゃおもしろいですよ(*^^*)

 

…そんな大学という探求の場で、バドミントンだけに時間を割きたくなかった。だから辞めた。理由の1つはこれでした。

 

体育会が嫌だった

体育会のめんどくさい決まりごととか、アホみたいな上下関係とか死ぬほど嫌いだったので辞めました。

  • 1年長く生きた?
  • 1年分多くの経験をしてきた?

その程度のこと、おまえの権威の源泉にはならねーよwwwwww

 

「長く生きた分の経験をどう消化するか」こそが人の価値を表すわけです。そこが欠落してる人間を「敬う」ことができるわけがない。

経験がもし、いろいろなことを発見して人知を促進したのは自分だけであると大言壮語するならば、肉体を維持しているのは自分だけの仕事であると口が高言しようとするようなものである。
引用元:ショウペンハウエル「思索」『読書について』(斎藤忍随訳)17-18頁、岩波文庫、1960年。

 

部活やめて何してたの?

体育会を辞めただけで時間がたっぷり生まれた。だから、今までセーブしてきていたことに一気に取り組むことができるようになりました。

 

趣味に没頭した

最初にやったのはポケモンでした。ポケモンって、実はすごく奥が深い対人ゲームでもあるんです。ほら、チェスとか将棋とかあるでしょ?あんな感じのボードゲームなんです。

 

高校生のとき、ポケモンの世界大会の動画を見て、ぼくは草薙昨日さんに憧れました。

 

 

去年のWCS2015では、久しぶりに日本人チャンピオンが生まれたんだけど、そのビエラさんも草薙昨日さんに憧れていたようですね。

 

高校生の頃からずーっとポケモンやりたかったんだけど、時間がなくて断念していた。だからまずはポケモンをやりました。あのころ自分が打ち込んでいたのは、間違いなくこれだった。

 

あと、バドミントンとポケモンって結構似てるよ。

 

…こうした趣味はあんまり周りからいい顔されません。でも、それが何だというのでしょう。確かにアニメを見たりゲームをしていた時間は、生産的ではなかった。でも「休むことも必要な予定表」です。「なにもしない」ことの意義はもっと強調されるべきです。

 

あえて「役立つ」という側面から言えば、こうです。

  • たとえばゲームからは「ラリーの組み立て方」「眼前の問題解決に何が必要か考える力」を学ぶことができた。
  • アニメ、声優さん、アニソン界からは「好きなことを極める」姿を見せてもらった。ぼくが「夢を追いかけたい」と思えるのはこの人たちのおかげです。

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思索と思想と探求

国際政治学にハマった

大学の1回生のときに受けた「国際政治入門」という講義と、その講義で取り上げられた『国際紛争 理論と歴史』がおもしろすぎて、その世界にのめりこんでいった。

 

もともと小学生のときから政治の世界に興味を持っていたんだけど、その政治の世界で起きている現象に対して、あの講義と本は理論と歴史という強力な基礎を与えてくれた。

ただ、途中で国際政治学からも離れていくことになりました。理由は2つあって、1つは国際政治の世界の実権を握っているのが「大衆」であったから。

 

エリートのみの世界で、共通の価値観に基づいて、冷静な議論に基づいて動かされていた国際政治は、昔の話だった。残念ながら民主制(democracy)の世界でそんな国際政治は実現不可能なのでした。

 

もう1つは、次に書く「古典」に心を奪われるようになっていったからです。俗世のできごととかだいぶどうでもよくなった。ニュースも全く見なくなった。

 

古典を読む

大学の学科の人たちはどれもこれも没個性的で、おもしろくないと思っていたので、わりと1人で過ごす時間が多かったです。ソロ充ライフを謳歌していました。

 

体育会を辞めて時間ができてからは図書館に行くようになりました。ギリシャ古典って何の学問やってても出てくるし、絶対に避けて通れない。だからまずはプラトンを読んだんです。おすすめは『パイドロス』『ゴルギアス』『饗宴』です。特にパイドロスは読んでほしい!

プラトンに限らず、こうした古典は、普段読む本と比べると難解に思われるかもしれません。ページがなかなか進まないかもしれません。それでも、読み進める価値がある。

  • プラトンが表現しようとしていたことは何なのか?
  • このおじさんは顔を真っ赤にして何が言いたいんだろう?

 

それに迫り、あなたなりの興味関心に応じて自らの知的体系に取り込んでいく。その体験、その知的格闘こそ、探求と呼びうるものにほかならない。

 

その後も文庫のコーナーに通うことが特に多くて、西洋古典にはまっていきました。一番ぶっ刺さったのはショーペンハウアーでした。

 

入門編として『読書について』がおすすめです。この本の良さがわからない人間とは今後一切話をしたくないレベル。

あと、ヴェブレンもよかった。

  • 人間は無駄遣いをしてこそステータスを誇示してきた
  • 働かないことこそ身分の高さの証明である

…というような、一見すると「逆じゃね?」ってものの言い方をするんだけど、読んでるとものすごく説得力がある。 

節約が美徳?

勤労が美徳?

 

何言ってんだバーカwwwwwwwww

 

 

凡百の新刊本を読むより、1冊の古典。 誰かが金のためだけに書きなぐった本を読むぐらいなら、一級の精神と一級の知性を持った人間の思索の果実を味わう方がいい。

 

そして、こうした優れた書物というのは時間的余裕がある大学生のうちにこそ、読んでおくべきなのです。

 

ぼくは1年半ほど会社員やってましたけど、「難解だけど価値のある書物」よりも、「疲れてても読める内容薄っぺらな本」が読まれるのはわかるような気がしました。フルタイムで働き始めるようになってからだと本当に読めないんです。疲れてて内容が入ってこない。

 

卒業研究

西洋史ゼミに所属していました。ハンガリーを中心に、東欧史方面の学会では結構成果を上げている人で、ゼミは最高に興奮した。あの先生には本当にお世話になりました。

 

報告を行うと、だいたい最後に先生が質問を投げてくれるんですよね。ものの言い方は穏やかだったけど辛辣で、その先生にはすごく影響を受けました。

 

西洋史ゼミで学んだことは、何か探求を行うとき、僕のものの考え方にしっかりと根を下ろしました。「論文を書くとはどういうことか」を口酸っぱく指導してくださいました。いまでも学者を目指したいと心のどこかで思っているのは先生の影響。大好きです。

 

たとえば、このブログで一番多くの人に読まれているこの記事は、間違いなく西洋史ゼミでの訓練の産物です。

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先生に「白眉」と言わしめた章もあり、卒論は最高評価の「秀」でした。やったね。

 

ちなみに、シラバス見て「やりたい!」って講義ばっかり受けてたから成績も学科の中で一番良かったですw

  • 秀(90-100):18
  • 優(80-89):29
  • 良(70-79):13
  • 可(60-69):3

 

結局、バドミントンはどうしたの?

…って話になりますよね。体育会のバドミントン部は辞めたけれど、バドミントンを辞めたわけではないです。

 

バドミントン自体は続けていた

体育会を辞めたぼくは、まず大学でバドミントンサークルに行きました。…が、あまりのレベルの低さに絶望して2日でやめました()

 

バドミントンサークル作ればいいんじゃね?と思い、既存サークルの強い人と体育会の人を何人か引き抜いて「準バドミントン部」という非公認サークルを設立しました。

 

あのとき体育会の人からめっちゃ怒られたンゴwwwwwwwwwwwwww

 

色んなチームを転々と…

10箇所ぐらいは色んなチームを転々としてたかなー。だいたい数回練習いっていつの間にか消えてました。ぼくは、「辞めます」みたいな都合の悪いことがなかなか言い出せないみたいです。。

 

結局、地元のとある社会人チームに所属して、そこでバドミントンを続けています。

ただ、バドミントンが嫌になるときもあったりで紆余曲折ありました。

 

ジュニア指導をやることに

そんなとき、オリンピック出場選手に声をかけてもらい、地元のジュニアチームのコーチをやることになった。コーチとしての「イエローさん」の誕生です。詳しいことは過去に書いたことがありました。

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ぼくから伝えたいこと

以上のような大学時代をすごしたぼくから、伝えたいことが3つあります。

 

どんどん環境を変えていこうぜ!

1つ目はこれ。理解者がいない環境ってキツいよね。他人の考え方を変えるって難しいです。というか無理です。ぼくみたいな適応障害の人間がそんな環境に身を置き続けると、うつ病につながりかねません。

 

 

じゃあどうすればいいかというと「ぼくのことをわかってくれる人たち」がいるところに行けばいい。ぼくは「あ、なんか無理」って思ったらすぐに環境を変えています。バックれ上等。

 

その結果、いまの社会人チームに行き着いたし、いまのジュニアチームのコーチになれています。そこは自分が逃げまくった結果行き着いた、素敵な環境です。

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レールを外れることをおそれない

2つ目はこれ。

 

バドミントン強くなりたいなら「我慢してでも体育会でバドミントンを続ける」ことが正しい「レール」だと思います。

 

しかし、我慢してあの環境でバドミントンを続けていたら、恐らくバドミントンに対して今ほど前向きになれていませんでした。なんとなくバドミントン続けて、そこそこ強くなって、それで終わり。

 

体育会を辞めたからこそ、ジュニアチームに呼んでもらえた。そんなの「計画」できるわけがない。

 

人生は偶然の連続です。

人生、思い描いたとおりになんていくわけない。だから柔軟に。

「レール」を外れたところからしか見えない景色もあります。

 

「レール」を外れたことに胸を張りましょう。逃げたことだって、堂々と明かしちゃえばいい。だって、過去の延長線上に、今の素敵なあなたがいるわけでしょう?

 

熱中できるものを見つけよう!

3つ目がこれ。

結局「目の前のことに熱中し、エネルギーとお金と時間を費やすことができる」人が最強です。目の前のことにエネルギーを注げない人はなにやってもダメ。ぼくの高校がそんな感じです*1

 

ぼくであれば、アニメやゲーム、思索や探求、そしてバドミントンと、「そのとき熱中できるもの」にひたすら打ち込んできました。いまであればこのブログだってそうです。

 

「熱中できるもの」って、飽きないんですよ。だから、もし飽きるなら正直にスパッとやめちゃえばいいの。自分にとってはその程度のものだったってこと。自分の声に正直に生きていきましょう。

 

「選択と集中」です。絶対そのほうが楽しいし、そのほうが成果もでます。ぼくはバドミントンのプレー歴11年ですけど、「バドミントンおもしろくない」って言ってる人でバドミントン強くなってる人見たことないですよww

 

強い人は例外なくバドミントンに熱中してます。文字になってるソースはないけれど、日本代表の山口茜選手は「おもしろくなければバドミントンじゃない」とまで言い切っています。

 

ぼくにとってのライフスポーツである「バドミントン」が、あなたにとって見つかったのなら、人生をかけて追究してほしいなって思います。それが、あなたのライフワークになるはずだから。

  

おわりに

続けていれば無数の出会いがあります。そして、色んな方がいたからこそ、ぼくは今のぼくになれました。ぼく1人では絶対に堕落していく一方だった。

  • ジュニアチームの代表さん
  • 高校の顧問の先生
  • 社会人チームに誘ってくれた人
  • 大会で顔を合わせる、よく見知った人たち

本当にありがとうございました。

 

これからも、バドミントンと向き合って人生を送ります。

でも、好きなことは他にもあるから、そっちにもエネルギーを注ぎます!笑

 

その姿、しかと目に焼き付けるんだな!

 

きょうの ぼうけんは ここまで

イエローでした~

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*1:大阪府に10校しかない進学特色指導校でしたが、受験を控えた3年生は文化祭に全エネルギーを注いでいました。ものすごい熱量なので、毎年すごくいいものが出来上がるんですよ。で、終わったら3年生はバチッっと受験モードに切り替わります。完全燃焼したから、次のことにエネルギーを向けるわけですね。

そうした3年間の高校生活はすごく濃い時間になりました。ぼくの同級生も先輩も後輩も異口同音にそう言いますね。