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ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

"individual" に対する訳語「個性」について

ペンライト(趣味) ペンライト(趣味)-ミュージックレイン

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高垣彩陽さんの2ndアルバムと、そのアルバムを引っさげてのツアータイトルにもなっていた "individual" という語。だいたい「個人」を指すことが多いと思うんだけど、明らかに今回のアルバムやツアーでは「個性」という意味を強くもたせていた。 

  1. どういう想いを込めて"individual"というタイトルに決めたのだろうか?
  2. "individual"は実際に「個性」という意味で使われるのだろうか?

 

…もやもやしたので調べてみた。

試論であり、私論です。

 

 

どういう想いを込めて"individual"というタイトルに決めたのだろうか?

そもそもあやひーは、タイトル決定のエピソードを絶対にどこかで語っているはず。そう思って調べてみると、発売時期と重なる「声優グランプリ」2015年12月号にインタビューがあるそうで。。

「声優グランプリ」さんでは、
撮り下ろしでとってもおしゃれなスカートを履かせていただきました!
フレンチロリータ風♪
インタビューでは、
私が「individual」というタイトルに込めた気持ちやこだわりをお話しさせていただきました。

 

引用元:高垣彩陽さん公式ブログ『あやひごろ』「雑誌さんたち。」

http://ameblo.jp/takagakiayahi-blog/entry-12094322078.html

 

既出だったー!!!そして残念ながら普段、声アニや声グラを買っていない私は、確かめるすべがなく…orz

雑魚乙wwwwww

(完)

…雑誌って電子書籍化してくれたらバックナンバーもすぐ購入できるのにね。『バドミントン・マガジン』とかも早く電子書籍化してほしい。

ともあれ、残念ながら紙の雑誌(声グラ)を今すぐ手元に用意することができないので、web上に掲載されたインタビューを参照したいと思います。 

今回の『individual』というタイトルはワードとしては独立とか、確固たる!という我の強さがあると思うんですけど、私の中では1人でも立っていられるっていう自立だったり、抑圧から開放されるっていう意味の独立ではなく、逆に私の中では大人になるっていうことは、柔軟になっていくことなんじゃないかなっていう思いがあります。勝手ながら『individual』というワードに柔和なイメージを持っていて。

 

他にも特有な個性という意味もあって、ここまで色んな出会いだったり経験に育まれて今の自分の個性がここにあるんだっていう、それが自分になったんだっていう思いを込めての『individual』というタイトルを付けました。

 

引用元:ローチケHMV「高垣彩陽 2ndアルバム『individual』発売記念インタビュー」 ※改行と文字加工は引用者による。

http://www.hmv.co.jp/en/news/article/1511180020/

"individual" という語に込めた想いについて、このインタビューを概ね2つの部分に分けて考えることができると思うんです。

  1. 「独立・自立」という硬直したイメージではなく(よくある語義とは違う)、柔らかいイメージをこの語に込めている。
  2. 今の自分が持っている「特有な個性」に至るまでの出会いや経験を踏まえている。

インタビューの前半に関しては、読み解くにはちょっと短すぎてわからない。「大人になるということは柔軟になるということ」というあやひーの発言。その心は…!?

もっと掘り下げたいんだけど、他にソースがないので断念します。誰か声グラ12月号持ってませんかね…。ヤフオクとかで探そうかしら。

インタビューの後半に関しては、「Walking on Sunshine」や「縁」で歌われていることだよね。今さら私が言葉を重ねる必要なし。それこそ彩陽さんの曲聞いたほうがいい。

そんなわけでインタビュー後半に関わってくる「特有な個性」についてもう少し掘り下げてみます。

 

検証:「特有な個性」という意味はあるのか?

ツールの紹介

英英辞典 

とりあえず英語のことなので、Oxford Advanced Leaner's Dictionary (通称OALD)にお出ましいただこう。学習者用の英英辞典といえばオックスフォードでしょ、みたいなとこある。大学の時は大変お世話になりました。

以下、英英辞典の引用はすべてOALDのweb版からです。便利だから使ってみるといいよ。

外部リンク:http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/

英和辞典

英英辞典だけだとしんどいので、カンニンググッズとして英和辞典も使ってます。今回は「英辞郎 on the web」というやつ。某大学教授をやっている親戚のおじさんにおすすめされて使い始めたんだけど、用例が豊富でとても使いやすいです。

Google Chromeだと拡張機能として用意されていて、それがアホほど便利。

外部リンク:http://www.alc.co.jp/

 

語義1 グループ(社会、集団)から隔てられた存在、的なの

1. [only before noun] (often used after each) considered separately rather than as part of a group

  • We interviewed each individual member of the community.
  • The minister refused to comment on individual cases.
※下線部は引用者による。

主に名詞の前で使われる。これはあやひーがインタビューで言っていた「独立・自立した」という意味の方の使い方だね。われわれがよくイメージする方の使い方だと思う。

おもしろいと思ったのは、用例の2つめ。「個々のケースに言及することを拒んだ」というような使い方をしている。「個」であることは間違いないんだけど、「人」以外のものにも使えるんだね。

語義2  個人

2. [only before noun] connected with one person; designed for one person

  • respect for individual freedom
  • an individual pizza

※下線部は引用者による。

用例の2つめ、おもしろいw

一応英和辞典を見てみるとそれっぽいことも書いてるけど、これもちょっと違う。

〔それぞれ異なる個性を持つ〕人間
〔変わった個性を持つ〕人、人間

語義3 個性

(usually approving) typical of one particular person or thing in a way that is different from others

  • synonym distinctive
  • a highly individual style of dress

※文字加工と下線部は引用者による。

その人やものに特有の事柄。しかもそれをもって他者と区別をしうる事柄。主に肯定的な文脈で用いられる。つまり、個性!

 

こ、これだー!!!!!!!!

 

ちゃんと見つけることができておじさんは満足です。あ、英語自体久しぶりなのでかなり拙訳なのは勘弁して下さい() ちなみに、用例の2つ目は「とても個性的なドレス」の意。

まとめ

彩陽さんは、"individual" という語に対して「独立・自立した個人」という硬めのイメージではなくて、「柔和な」イメージを持っているそうです。そこには「自立」などと結び付けられた「大人になる」ことに対する彩陽さんの捉え方も含まれているように思います。

ただ、手元に用意できた一次資料の制約上、これ以上踏み込んだ結論に至れません。ちょっと自分でも書いてて不満ではあった。

 

Q. なんか、こんな曖昧な結論でよかったのかな…?

A. これで、いいんでぃゔぃじゅある!!(地行美穂さんリスペクト) 

 

また、"individual" という語は「個性」という語義も有しており、それが今回の表題決定に影響を与えたと言えそうです。単に「個性」というだけの意味がほしいなら "individual" ではなくて "distinctive", "characteristic" のような語でもよかったはず。

そうではなくて "individual" という語を選択したのは、一語にたくさんの意味を込められるからではないでしょうか。

「アルバム "relation" のときはツアータイトルに "of colors" という副題をつけたけど、今回は "individual" をそのままツアータイトルに使いました」という旨のことをこのツアーのどこかでMC中に言ってた気がする。富山のときだったかな。

で、探してみると、ブログでも同じ旨のことを言っています。

今回のアルバムで、この言葉ひとつにたくさんの意味を込めたから、
それを踏まえても
“individual”がいいんじゃないか、
という意見でまとまりました。

やはりこの言葉が持つ強さもあると思うし、
今回のアルバムに込めた想いだけでなく、
ツアーを通して、
“individual”という言葉の意味を皆様と一緒によりいっそう深め、育てていけたらと思います。

 

引用元:高垣彩陽さん公式ブログ『あやひごろ』「ツアータイトル♪」 ※文字加工は引用者による。

http://ameblo.jp/takagakiayahi-blog/entry-12117503255.html

間違いなく、今回のツアーで "individual" という言葉の意味を深めることができましたよね。ベース&コンバスの山田さんも言ってたけど「どの公演も個性的だった」と思う。

おまけ

"individual" の Extra examples の中にはこんな用例がありました。

The place has a strongly individual atmosphere.

「individual atmosphere」とかやばいwwww

オックスフォードはミューレ推しだったのか…(すーぐこじつけるオタク

ちなみに「あの場所はかなり独特な雰囲気がある」的な意味ね。あなたはどこを想像するでしょうか? 

 

さて、今回参考にしたOALDの書籍版は以下からどうぞ↓

大学生は必携です。高校生も英語得意なら英英辞典使っていけばいいと思うよ。