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ペンと羽根と、ペンライト

バドミントン歴10年のイエローが、バドミントンに関する様々な情報を中心に発信するブログです。コーチの依頼も受け付けています。

指導者の役割の1つは成功体験をさせてあげること

羽根(バドミントン) 羽根(バドミントン)-コーチのうわ言

シンオウ地方へ修学旅行に行った時の話。

 

スーパー銭湯でまったりしているとき、指導を行う人がなすべきことはなんだろうかって話になった。その人は教員を目指していて、その見地からの発言。バドミントンのコーチやりつつも今の自分の指導に満足がいっていなかった自分にとって、視界がパッと開けるようでした。

 

その人の発言自体を一言一句覚えているわけではないけれど、概ねどんな感じの話だったかは記憶しているので、以下では自分なりに脚色してお送りします。

 

 

指導者に求められることはなんだろうか

ズバリ、成功体験をさせてあげること。

 

成功って、スポーツで言えば「試合に勝った」とか「〇〇ができるようになった」とかそういうの。成功を体験することによって、その人が何かに取り組むモチベーションってのは上がっていくよね。

 

そして、そのモチベーションこそが上達に不可欠な原動力となる。モチベーションの低い人にいくら知識やテクニックを詰め込んでも、こぼれていく一方。まずは気持ちをその対象に向けさせてあげる。

 

「できない/負けた/わからない」

「できる/勝てる/わかる」

 

これを経験すると、「楽しい!」が生まれる。

 

数学が苦手な人が、ある問題の解き方を自分のモノにした瞬間。そしてそれに呼応するように点数が上がっていく過程。そんなとき「お、数学がんばろ!」って思えるんじゃないかな。

 

バドミントンやってる人が、あるショットを身につけたことを実感できた瞬間。そしてそれを使って試合中に得点をもぎ取った瞬間。そんなときって「楽しい!」って思えるでしょう。

 

成功に基づく確かな手応えこそ、モチベーションを高める鍵になる。

 

テストの結果が毎回悪くても前向きにその科目に取り組んでいける人とか、試合に負け続けて「楽しい!」と思える人とかはそう多くないはず。そもそも、失敗続き/伸び悩みに直面しても頑張れるのは、成功の味を知っているからです。

 

だから、指導をする人はまず「成功」をさせてあげることが必要なんだろうな。

 

僕の超おすすめマンガ『ベイビーステップ』でもやっぱりその「成功」から主人公の栄一郎がテニスにのめり込んでいきます。準決勝の試合を食い入るように見ていた栄一郎に対して、以下の様な一幕がありました。

三浦コーチ「勝ってみたいか?」

栄一郎「え”っっ!!」

三浦コーチ「そういう顔をしていたよ」

(中略)

栄一郎「…た、楽しかったんです」

栄一郎「負けて…全然歯が立たなくて くやしかったんですけど 眼がいいって言われて それが試合で実感できて そしたらもっと強くなれるかもって… そうなれればきっともっとおもしろいだろうって」

引用元:勝木光『ベイビーステップ』第2巻、160-161頁。

 

他にもこんなシーンがあった。

岩佐「丸尾くんはなんでテニスやってるの?」

栄一郎「へ?」

栄一郎「た…楽しいからです」

引用元:勝木光『ベイビーステップ』第4巻、191頁。

 

 

では、自分に何ができるだろう

残念ながら今の僕はプレーヤーとして未熟です。「上級者」とか「一流プレーヤー」とはいえない。だから自分だけの力で教えている人たちを一流プレーヤーに仕立てあげることは今はできない。

 

となると、私にできることは、小さな成功体験を積ませてあげること、ということになる。

 

例えば、自分が野球を始めたときがまさにそうだった。野球をやり始めてからしばらく、初心者組の面倒を見てくれたコーチは野球経験がなかった。でも内野ノックは出してくれたし、初歩的な部分であればその場で指導もしてくれた。

 

教えられたことができるようになると褒めてくれたし、自分でも「あ、結構うまくなってる!」と実感もできていた。そうしていつしか内野の守備に対して自信をつけていった。

 

自分が指導に入れる回数はとても限られているため、残念ながら包括的に指導をすることができない。だから、部分的に、しかし強くなるために必要なワンポイントを、的確に簡潔に教えてあげることができればいいかなと思う。

 

そしてそれができるようになったらしっかりと褒めてあげる。以前の記事で言った「枝葉」ではなく「幹」の部分に該当する内容。とりあえず小さな「成功」を体験させてあげることから取り掛かろう。

 

関連記事:周りは実績のある人ばかり。さて、私に何ができるか? - ペンと羽根

 

 

 

ノシ