私がインターネット上で実名でなくハンドルネームを使う理由

イエローです。

ありがたいことに、最近ぼくのハンドルネーム*1である「イエロー」で検索してこのブログに訪れてくれる人が現れ始めたので、ハンドルネームについて話をしておきたいと思います。多分このブログで語るのは初めてじゃないかな。

そもそも、おまえなんで実名使わないの?って話だよね。

ぼくがハンドルネームで発信しようと思った理由

ちょっと遠回りになりますが、ぼくがハンドルネームで発信をはじめた当時の状況から見ておきます。

ぼくが小学生の高学年ごろ(2000年代初頭*2、『電車男』の映画が上映されたあたり)には、インターネットの世界っておもしろい!って思ってました。この頃は、インターネットに接続する端末によって、世界が全然違っていました。

今でこそ「w」は一般的に使われるようになった、もっというと「市民権を得た」表現ですが、昔は草を生やそうものなら「なにこいつきもーい」って言われてました。…いや、本当の話ですよ?

つまり、家の「パソコン」でインターネットに接続していた層と、「ケータイ」でモバイル用のサイトを見ていた層は全然違ったわけです。携帯電話にはそれ専用のホームページがありました。モバイルスペースとか@peps!とか前略プロフィールとかあったね。プリクラとか貼って顔文字ギャル文字デコ文字で彩られた携帯電話のサイトに日記を書いていたはず。ガラケー全盛期の頃の話です。

で、高校入学まで携帯電話を買ってもらえなかったぼくは「パソコン」側の人間でした。まわりの「ケータイ」側の人間が内輪で盛り上がってるとき、ぼくは楽天ブログでせっせと記事を量産していたのです。

さて、そんな「パソコン」側のインターネットの世界では、「コテハン」すら嫌われる2ちゃんねるを筆頭に、大抵の人が実名を伏せて書き込みをしていました。素性や実名でも書こうものなら、おもしろがって特定され、それが「まとめサイト」的なところにログとして残るわけですよ。そんなの絶対イヤでした。「インターネット上で発信すれば必ず誰かが見ているし、個人情報はアッサリ特定される」ということを嫌でも知ることになりました。

だから、当時中学生だったぼくは迷わず実名を伏せることを選んだのです…。

「イエロー」というハンドルネームの由来

さて、実名伏せてハンドルネームをつけようって決めたものの、どんなHNにするかは意外と思い浮かばないものです…。

あなたはハンドルネームをどうやって決めましたか?ぼくは「自分の名前は嫌だけど、いい名前が思いつかないなー」って感じで、ずーっと悩んでました。ドラクエの勇者の名前を決めるので迷ったことがある人なら、この感覚わかってくれるはず…!

で、いまのハンドルネームに決まったのはもう10年ぐらい前の話です。きっかけは『ポケットモンスター SPECIAL』というマンガでした。ここに登場する「イエロー」というキャラクターが好きで、その名前を使うことにしたんです。なんとも安直な話ですw

実名でなければ発信に価値はないのか?

「実名でなければ発信に価値はない」という旨の言論を、10年前から何度か見かけることがあります。昔からまわりの大人にそう言い聞かされてきました。

しかし、実名じゃない発信は無価値でしょうか?信頼出来ないでしょうか?

そんなことないですよね?

森鴎外

ペンネームだけど、日本の近代文学を語るとき必ず名前が挙がります。本名ではなくて「森鴎外」として国語の教科書にも紹介されてるでしょ。ペンネームだからあの人の言葉に価値がないと考える理由は何かありますか?(反語

ヒトデさん

はてなブログ界の寵児、ヒトデさんだってどう考えてもハンドルネームです。でも彼の文章が信頼出来ないなんてことないよね。月間100万PVという数字がその事実を雄弁に物語っている。

防人の歌

万葉集』に出てくる、名もなき防人の歌。 シンフォギアちゃうで(聞いてない 詠み手の実名や素性がわからなくても、彼が「防人」として書き遺した歌には読むべき内容があります。彼の記そうとした想いは「価値あるもの」として認められ、きっちりと後世に伝わっています。

ClariS

彼女たちはライブに行っても素顔を一度も見せることなく、素性も明かされず、「クララ」と「カレン」として活動してる。それでも、彼女たちの歌に価値がないなんてことはないでしょ?彼女たちはアニメ界隈では知らない人がいないんじゃないかってレベルの有名なユニットになってる。

ハンドルネームはアバターみたいなもん

結局、ハンドルネームという「仮面」をかぶっていても、同じ「仮面」をかぶり続けていれば、その「仮面」にもキャラクターは宿るんです。だからハンドルネームってのはアバターみたいなもんだよ。同じハンドルネームで発信し続けているのならば、実名で発信することとほぼ同じ。むしろ学校の教員のような、実名や素性が知られると微妙なポジションの人が発信するなら、ハンドルネームを大いに使うべきだとすら思います。

大事なのは実名を出すことじゃなくて、アバターに付随するキャラクターです。

この観点から言うと、匿名掲示板、Twitterの捨て垢、書き手の顔が見えない大半のキュレーションメディアが嫌われるのは、「書いてる人が何者か」がわからないからです。つまり「仮面」に何のキャラもついていない状態。その人がどういう問題意識で発言したのかが見えてこないわけですよ。「いや、まずおまえ誰やねん」ってなる。だから発信を受け取ってもらおうと思ったら「おまえ誰やねん!」に答えられる程度の「仮面」はつけておくべきですね。

あなたのアバターはどんなもの?

ところで、見ていておもしろいな~って思ったことのは、ハンドルネームの決め方です。ぼくがハンドルネームと実名の両方を知っている人に関して言えば、長らく「ケータイ」側だった人ほど、比較的「実名」に寄ったハンドルネームをつける傾向にあります。名前の一部や、ニックネームをつかった人が多い。

それに対して長らく「パソコン」側だった人はそうでもない。むしろ現実とは離れた仮想キャラを立ててる人がわりと多いです。まあぼくもどっちかというとそういう人間です。そういう人はわりとアイコンも仮想キャラを立ててます。

一番驚いたのは、スフィア勢で集まってるとき。ぼく以外の人はTwitterでのHNではなくて実名でキャッキャウフフしてたんです。「あ、この人たちとはハンドルネームの捉え方が違うんだな」って、その時実感しましたね。まわりが「田中さん」「鈴木さん」「山田さん」なのに、ぼくだけ「イエローさん」なのはだいぶ浮いてましたww

今後も「イエロー」として発信を続けます

ブログ界隈には、わりと本名晒してる人が多いよね。ドメインに本名使ってる人とかすごいなーって思います。「ikedahayato.com」って、自分自身がブランドになってるってことでしょ?

でもぼくはやっぱりハンドルネームを貫くつもりです。多分ぼくのことを知ってる人がこのブログを読めば「ああ、イエローって〇〇のことね」ってすぐわかると思う。というか実際「このブログのイエローさんって〇〇さんのことですよね?」って言われたことが何回かあります。

それでもこうやってハンドルネームを使う理由の1つは、気軽に発言できるからです。

自分の所属する集団、利害関係、他者からの評価、そういう私に付帯する「周辺的な事柄」をバッサリ捨てて、どこの所属でもない私自身が気兼ねなく発言できる。そういう場なのです。だから僕は「仮面」をかぶり続けます。

「イエロー」として、これからも発信を続けていきたいと思います。よかったらまた読みに来てね~(*^^*)

きょうの ぼうけんは ここまで
イエローでした~
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*1:本来は「ハンドル」が正しいらしいんだけど、慣例に従います。

*2:インターネット黎明期を少しすぎたころに該当すると思います。